ビジネスパーソンであれば、年に一度、考えることがあります。
「来年の手帳は何にしようか?」
毎年使っている手帳を使い続ける方、毎年違う種類を買い替える方もいらっしゃれば、そもそもデジタルに移行されている方もいらっしゃるかと思います。
今回は手帳の中でも、高級な部類に入るフランクリンプランナーの購入を検討されている方に向けて記事を書きたいと思います。
フランクリンプランナー(システム手帳)は10,000円を超えるため、金額的には普通の手帳の何倍もする価格です。
そのため、「購入するか迷っているけど買ってから後悔しない?」といったお悩みを抱かれる方が多いようです。
2020年からフランクリンプランナーを使い始めて3年目(現在もフランクリンプランナー2022を使用中)の私がこれらの悩みに回答させていただきます。
※ミッションステートメント等を含めて、当原稿では「目標」としています
フランクリンプランナーとは?
世界的ベストセラーの1冊である「7つの習慣」で提唱されている、「時間管理のマトリックス」はタイムマネジメントの原則として良く知られています。
これは、緊急度と重要度に応じて、4つのマトリクスに分け、優先事項を実施することができるよう自分の行動を分析する考え方です。フランクリン・プランナーを活用した時間管理メソッドにも取り入れられ、世界中の多くのビジネスパーソンに支持される手帳です。
※重要性×緊急性マトリクス
このマトリクスに日々の出来事を割り振り、「自分の時間の使い方」を認識し、第3領域・第4領域に使っている時間を第2領域に使うようにしていくことが重要であるとされているものです。
簡単にいえば、「すぐに効果は出ないものの、中長期的に人生を豊かにする時間を使っていく」「そのために第2領域に使う時間を天引きすることが重要である」旨が伝えられています。時間を浪費し、後々その時間に使い方に対して後悔するような時間の使い方をしないようにすることが、自分の人生を豊かにするためには必要です。
こうした考え方を反映した手帳がフランクリンプランナーです。フランクリンプランナーのページに詳細が載っています。
第4回:毎週、時間管理のマトリックスを作成する|ビジネスパーソンのためのタイム・マネジメント|フランクリン・プランナー (franklinplanner.co.jp)
フランクリンプランナーを3年使った感想
フランクリンプランナーを使用した感想ですが、とにかくポイントは2点です。
フランクリンプランナーは、「目標設定するかどうか」がセンターピン
フランクリンプランナーは手帳としては高価ですが、使い方がハマれば、十分にその価値を感じることができ、むしろ安いと感じる方も多いです。結論から言えば、単にタスク管理をしたい場合は、フランクリンプランナーはそぐいません。他の手帳で十分です。
ただし、自分の将来の目標設定を行い、その目標に沿った取組をすることで、目標の実現をかなえたいと考える方にはおすすめです。将来の目標と日々の行動計画を紐づけたうえで取組を進めていくための役立つツールとなります。
そして、この目標設定部分がとても難しいのです。目標設定部分がついているのがこの手帳の真骨頂ですが、目標設定するためには、時間を取った上で自分自身との対話が必要となります。これが結構大変なんですよね。
勘違いされる方がいるようなのですが、「手帳を買えば自分の目標が設定される」わけではありません。「自分で考えて自分の目標を設定するための単なるツール」です。目標設定は手帳を元に自分と対話しながら定めるものです。字面で言えば当たり前と感じられるかもしれませんが、買っただけで目標設定せずに終わってしまう方も多いのです。
目標が明確になっている方であれば良いですが、そうでない場合はこの目標設定が心理的に大きな負担がかかります。私の場合は、目標設定のワークを進めながら、ミッションステートメントを定めるために、3か月ほど要しました。
したがって、目標が定まらないと手帳の効果が薄いため、「目標設定を本格的に実施するんだ!」と強く思われている方でないと、初めて購入するのは避けた方が無難です。ただ、使用していると感じるのは、年に1度、自分の将来について想いを巡らせたり、考えたりするにはとても良い機会だということ。
ある意味高い手帳ではあるため、思い切って買ったからには後に引けない状況に自身を追い込み、目標を設定し、使用し続けるということは有効ではあります。
目標から落とし込んだ週間計画・日々の計画の実行が続かない可能性
フランクリンプランナーの設計上、将来の目標を設定したうえで、それを月間・週間、毎日の行動と連動させることようになっています。しかし、この月間・週間の目標を見返して、毎日のtodoに落とし込むことに対して、義務感が出てきて、継続することが難しくなることも1年間あれば生じることもあります。特に、気分が乗っているときは良いのですが、気分が落ち込んだ時にはなかなか書かないことになります。私は例年8月くらいになると一時的に止まってしまうときがあります。
また、そもそもの目標設定を行う際に落とし穴があったりします。目標設定の時点でミスってしまうと、毎日の行動を続けていくことが難しくなっていきます。目標設定のプログラムにおいて、フランクリンプランナーの構成・仕様上、ある意味ミスを誘発するトラップが仕掛けられています。これについては、今後原稿を書きたいと思います。
こんな方におススメ
経営者でこのフランクリンプランナーを活用されているのが多いですが、中長期的な将来の目標を考え、それを着実に実施していくことと相性が良いということでしょう。そのため、起業・独立を考えられている方にはおすすめです。
また、目標設定を行い、日々の行動に落とし込みたい場合、スマホやSNSを見てしまい第2領域に毎日少しでも時間を使いたいかたにもおすすめですね。第2領域の行動に意識が行き、1回の少しの時間でも緊急でないが、重要な活動を行えます。通常の手帳だど第1領域で1日が終わってしまいますから。
自分をマネジメントしていくためにはとても良いツールであり、手帳です。
終わりに
今回は、「フランクリンプランナーを初めて使う方必見!愛用者の感想」について書いてきました。フランクリンプランナーは目標を実現するためにはとても有用なツールです。目標設定について改めて考えてみることも重要ですので、以下の記事についても参考にしてみてください。
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