「毎日、仕事も家庭も頑張っているけど、毎日が楽しくない」
「最近、生活に張り合いを感じない」
「このまま何もなく毎日を惰性で過ごしていく気がしている」
35歳を越えたビジネスマンで、こうした悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか。かく言う私も、こうした悩みを持っていた一人です。
仕事を行い、役職は上がりつつも、大事な感性や五感が鈍ってしまっていると言える状態です。
特に40代以上で幸福を感じるためには、バランスホイールが大事であり、仕事、家族、お金、趣味、コミュニティ、健康などをバランスよく高めることで幸福感が高まると言われています。
どれか一つに特化させるだけでは継続的な幸せを実現することは難しいです。例えば、深夜遅くまで働き、土日も残業することで出世を果たしたものの、健康を餓死してしまい、家族とも口を利かない関係性となってしまえば、幸せだとは言い切れません。
今回は、このバランスホイールの中で、比較的コントロールしやすい「趣味」について、「自分の趣味の見つけ方」をお伝えいたします。
自己啓発に励み、楽しむことを捨てて、毎日心を捨てていた私がそこから抜けだした内容ですので、「毎日が無味乾燥」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
あなたが趣味を見つけるべき理由
特に、35歳を越えて、仕事で成果を出すことができるようになり、マイホームもあり、子どもがある程度手を離れてきて、ローンや子育ての費用により会社を辞めることができない、こういった状態の方も多いでしょう。
この生活に対して、朝起きるのが楽しみといった状態で仕事をしている方もいれば、何となく毎日を苦しみながら、我慢して生活している方がいます。前者であれば問題なく、日々充実した毎日を過ごしている方ですが、案外、後者の方が多いのではないかと思います。
例えば、以下のような症状に当てはまっていると要注意です。
- 口では変化が大事だと言いつつ、変化することが年々怖くなっている
- 日々の生活に満足していると自分を納得させようとしている
- やりがいや満足感を得ておらず、張り合いがない
- 家族との距離が遠くなり、仕事が自分の居場所になっている
- 役職が上がり、給料も上がる一方で、プレッシャーが大きくなり、孤独が増している
など
こうした生活を受け入れ、楽しみも増える一方で、苦しみもどんどん増え、より毎日をストイックになろうとすればするほど、深みにはまっていく状態は生きててとても苦しいです。
趣味を持つことによる4つの効用
こうした状況をクリアするための方法の一つが、趣味です。
自分でコントロールしやすい
人生の幸福度を高めるために、バランスホイールの考え方にあるように仕事や趣味以外でも家族・健康などがありますが、自分で短期的に大きく変化させることができる、言い換えるとコントロールしやすいことが「趣味」になります。
自分で「何を」「どのレベルで」取り組むかを選択することができるため、続けやすく、成果を出しやすいです。
成長・努力を実感し、自尊心が高まる
趣味は、時間とお金をかければかけるほど、能力・スキルや費やしたモノがどんどん蓄積していきます。そのため、成長・努力を実感することができ、「自分もやればできる」「変化が楽しい」と感じるようになり、自尊心が高まります。
趣味の効用として、この自尊心が高まることが最も大きな要素だと考えます。趣味の善し悪しは個人の評価になりますが、できれば、成長・努力が見える趣味だとより理想的な趣味といえます。
損得を越えた人間関係ができる
ビジネスマンにとって、役職が上がれば上がるほど、本音を話すことができる方が減ります。思っていることをそのまま伝えるわけにもいかず、役割に応じた発言や振る舞いを求められます。従来、飲みにケーションで距離感を埋めていた方も、コロナ禍以降は、ドライな関係性へとシフトしており、ますます社内の人間関係が乾いた砂のような感じを受けているのではないでしょうか。
その一方で、趣味の場合は、相手が誰とか関係なく、共通の趣味を持つ対等な人間であり、趣味に関するやり取りとなるため、損得や利害を超えた関係性を結ぶことができます。この仕事を離れた関係性で気楽に話ができることが一息つくには良かったりします。
趣味で副業や独立の可能性もある
VUCAの時代と言われ、また、ICT・AIの発展により、人間の仕事を機械が行うようになっていきます。そうなった場合、代替が難しいのが、人間独自の感覚や思考に基づいた仕事です。
そして、こうした時代の流れとして、youtuberが職業になったり、海外旅行をしながらブログで稼ぐといったことが可能となっています。実際、全国各地の鉄道を撮影した動画で大きな広告収入を得ているyoutuberの方もおり、趣味が副業になり、本業を超える収入を得ている人もいます。
今後、ますますこの流れは増していきますから、「趣味」を活用した「副業」という視点からみた「趣味」の重要性はどんどん高まっていくでしょう。
趣味の見つけ方の2つの極意
趣味の意味付けを変える
では、趣味の見つけ方ですが、まず重要なことは趣味に対しての自分にとっての意味付けを変えることです。実はこれが最も肝心なことです。
「趣味を見つけたいが、具体的な趣味が見つからない」というだけであれば、「趣味の一覧が記載されたサイト」などからすでにあなたは趣味を見つけているはずです。しかし、あなたは趣味が見つかっていないため、ここまで読み進めてくださったのではないでしょうか。
これは「趣味」というものの「意味付け」がネガティブになっていることが原因だったりします。
- 仕事で成果を出すためには「趣味」なんかに時間を費やしている場合ではない
- 家族に新しく「趣味」を始めるなんていうと、あきれられたり、馬鹿にされるんじゃないか
- 今さら自分ができる「趣味」なんてないんじゃないか
こうした思いが根底にあるため、「趣味」を始めることができないのです。
上述した効用を踏まえ、「趣味」に対してポジティブな思いを抱くことから始めてください。「趣味」を持つことを受け入れること、ここが趣味を持つためのポイントです。
心を動くかどうかをリトマス試験紙にする
趣味を考える際は、「損得を考えない」ということを大事にしてください。大人になるということは、損得を考えるようになるということでもありますが、「趣味」についていえば、損得を考えることはマイナスです。逆に童心に帰る気持ちで、楽しいかどうか、心が震えるかどうか、感性で判断するようにしましょう。
良い判断基準(感性) | 悪い判断基準(頭で思考) |
---|---|
やっていて時間を忘れる 楽しい どんどんやりたくなる | ビジネスに役立つ 他人から理解されない お金がかかる |
そして、このことを抑えた上で、あなたが子どもの頃に好きだったこと、中学生・高校生などで楽しかったことを思い出してみることもおすすめです。
どういったものに心が動くのかを見える化することで、この「感性の判断基準」がより明確になります。
ここを明確にしたうえで、多くの趣味に触れてみることで、あなたにピッタリの趣味が見つかることでしょう。
まとめ
今回は「自分の趣味の見つけ方」について解説しました。趣味についても大切ですが、「幸せ」について考えることはさらに重要です。
以下の記事では「今が辛くても、将来、幸せな年齢を取るための方法」について解説しているので、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。
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