MENU

人生100年時代にぶれずに学び続けるための2つの軸とは

「自己啓発本を読んでも、3日もすれば内容を忘れている」
「スキルを高めることが大事だと思うが、何を学んでいいかがわからない」
「費用対効果の高いスキルを身につけたいと思い、資格の勉強を始めたが、途中で挫折した」

スキルや能力を高めようとするビジネスマンによくある悩みですが、漠然と勉強を始めたところで続かなかったり、思うような結果に繋がらないといったケースも多いわけですが、自分なりの学びの軸を持てば優先順位を付けた上で学び続けることが可能となります。

当原稿では、結果を出しているビジネスマンが自己研鑽に励むときに共通して考えている軸を紹介します。

外資系コンサルタントの現場で、クライアント・上司等、仕事のできる方が実践している学びを見たり聞いたりして、類型化した考え方ですので、「学び方」について悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

目次

あなたはなぜ学びを続ける必要があるのか?

人類の寿命が大きく延びたことで、人生100年時代と言われるようになりました。学んで終わりではなく、学び続けることが求められています。

例えば、22歳で大学を卒業後、55歳で定年という時代がありました。この時代では、30年ほどを22歳までに身につけたことを使って、生きていくことになります。会社の寿命も平均30年ほどの時代ですから、大体、こと足りるわけです。

しかし、現在は寿命が大きく延び、年金だけに頼った生活も難しくなってきており、70歳まで働くことが求められています。大学卒業後、およそ50年ほどを社会人として生きる必要があるということですが、20歳くらいまでに身につけたことだけで生きていくには50年というのは厳しいと言わざるを得ません。情報量が飛躍的に増え、情報処理量も膨大になっています。また、会社の寿命についても2021年では23年ほど。最低でも2回は転職、多い方は数回の転職は必須となっている状況だと言えます。

また、70歳というのも我々が高齢者になるころにはさらに伸びる可能性も高いわけです。大学卒業までの学習の貯金で残りの社会人生活をおくることはとても厳しい状況だと理解いただけるのではないでしょうか。

社会の状況が大きく変わる中で、それに合わせる形で学びを続け、自身を作り変えていく必要があります。

私が外資系コンサルタントとして仕事をしていると、この学びの姿勢が優秀な方とそうではない方で大きく異なります。結果を出している方は学びに貪欲であり、どういった学びが自身の人生に影響を与えるかを冷静に考え、学びを深めようとしています。

学びを4つに分ける2つの軸とは

学びと一言で言っても、英語などの語学やコミュニケーションなどのソフトスキルまで幅広いです。一体、どういった学びを選択し、身につけていくと良いのか。まず、学びについて、整理する上で補助線として2つの軸をご紹介します。

1つ目の軸:即効性があるか

学びを行う上で、ビジネスマンでしたらビジネスに有効かどうか、また学びの効果をすぐに発揮しやすいか、を気にする方が多いように思います。ただし、即効性がある学びは差別化が難しいという特徴があります。誰でも学べばすぐに身につけることができるからです。

一方で即効性がなく、遅効性の学びはなかなかビジネスに有効な場面はないものの一度効果を発揮しはじめれば、他者がマネできないこともあります。

2つ目の軸:陳腐化しにくいか

2つ目は、陳腐化しにくいか、要は古くならないか。時流のテーマについて学んだとしても、数年後には陳腐化してしまう学びもあります。現状で言えば、DX関連の知識については一度学んだとしても定期的にアップデートが求められます。

学びの4象限の特徴は?

上述のように4象限に分けることができます。これらをそれぞれ、自分の学びがどこに当てはまるかを考えてみます。例えば、私の場合は以下のような形です。

第1象限:即効性がある×陳腐化しにくい
⇒英語や中国語などの語学、営業スキル

第2象限:即効性がない×陳腐化しにくい
⇒対人関係スキル、思考力、時間管理スキル、資産運用スキル

第3象限:即効性がある×陳腐化しやすい
⇒DX関連の知識、WEBマーケティングスキル

第4象限:即効性がない×陳腐化しやすい ※この場合は遅効性もなく、そもそも効果がないものが多い
⇒ネット上の詐欺まがいのコンテンツ(副業情報など)

4象限の中で、避けるべきなのは、第4象限に位置する学びです。例えば、「楽してできる」「誰でも簡単にできる」「1日たった●●分だけ」というキャッチフレーズのついたものは要注意です。元々詐欺まがいのものが多いわけですが、これらのキャッチフレーズがついているものは、参入障壁が低く、差別化ができないスキルだと言えます。ですので、即効性がそもそもありませんし、陳腐化以前の問題です。ただし、こうしたキャッチフレーズは人間心理につけ込む形で上手につけられたものが多く、反応してしまう人も一定存在します。

ビジネスマンにおススメの学び

簡単であったり、身につけやすいスキルに目が行くこともありますが、即効性が高くないものの、陳腐化しにくく、できれば波及効果の高いスキルを身につけていきたいものです。

おすすめの学びとしては、対人関係スキル(コーチング・ファシリテーション・コミュニケーションなど)、プレゼンスキル、時間管理スキル、思考力(考える力)などです。これらは波及効果が高いものではあるものの、本格的に腰を据えて学ばないと一朝一夕では身につけることができません。しかし、多くの人が「自分はできていない」と気付かないスキルでもあるため、大きな差別化を生じさせるスキルでもあります。

これらは、一度身につけてしまえば費用対効果の高いものであり、一生使える学びとなります。

学びに大事な2つのこと

ビジネスマンとしての経験を経ているからこそ、時間がないので早く結果を出したい、即効性を求めたいという気持ちになったりしますが、若い方とは「すぐに」という学びでは戦っても勝てません。大局観に立ち、着実に続けることができるのは経験を経たビジネスマンだからできることです。人生100年時代だからこそ、焦らず学びを続けていきましょう。

最後に、学びに大事なことを2つお伝えします。

学びのポジショニングマップを作ってみる

自分がしようとしている学びは、4象限のうちどこに位置しているかを客観的に理解しましょう。各人の状況によって、位置する象限は異なりますが、自分なりにどこに位置するかを考えてみることが重要です。

戦略的に伸ばすスキルを見定める

特に即効性がないが、陳腐化しやすい学びを戦略的に選択し、それを中長期的に身につけたり、磨いていくことが他者との差別化のためには有効な施策です。ただ、これは成果がなかなか出にくいというデメリットがあります。ですので、あくまでも中長期的な視点で取り組んでいく、粘り強い姿勢が大事になってきます。

まとめ

学びについて軸を設定し、どこに位置づいた学びかを自分なりに整理し、優先的に学びを深めるものを選択することについてお伝えしました。

学びについて考えるうえで、そもそもなぜ学ぶのかについて整理をしておくことが、学びの推進力になります。なぜ学ぶのかが、言語化できていなかったり、わからない方は以下の記事を参考にしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次